粉瘤(ふんりゅう・アテローム)

粉瘤(ふんりゅう・アテローム)とは

粉瘤(ふんりゅう・アテローム)は、何らかの原因で皮膚が裏返り、垢(あか)や皮脂などの老廃物が皮膚の内部にたまることによってできる、良性の腫瘍です。
中身は垢と皮脂なので、細菌がつくと細菌の良いエサになってしまうため、膿が溜まり腫れてしまいます。その様になった状態は一般的には「おでき」と呼ばれます。

粉瘤の原因

ほとんどの粉瘤の原因は現状ではわかっておりません。何らかの原因で皮膚が裏返ってしまい、垢が皮膚の内側に蓄積してしまい、皮膚が皮膚の下で袋状に発達することで起きます。まれに外傷や手術が原因になることがあります。よく食べ物について質問がありますが、食べ物は基本的に関係ないと考えられます。

粉瘤の治療

粉瘤は手術的に切除するしかありません。化膿したときには抗生物質をのむことがありますが、効果が無いことがほとんどです。垢の塊の中には血の巡りが無いので抗生物質が届かないこと、またやぶれて飛び出した垢や皮脂自体が炎症を引き起こすことが理由として考えられます。
粉瘤の中身のあかを絞り出す人がよくいらっしゃいますが、粉瘤は袋をとらないとまた中身が溜まります。絞り出す為にいじることは感染の原因になりますし、袋がつぶれることで袋がやぶれてしまいますので手術する範囲が大きくなってしまいます。化膿してしまう前に手術をすることをおすすめします。
粉瘤の切除方法には、小切開による切除、臍抜き(くりぬき)法などがあります。当院では部位や性状に合わせて最も傷跡が目立たなくなる最適な方法を提案致します。
場合によってはそのどちらでも無いカスタムデザインの方法を行うこともあります。粉瘤は形成外科医にとって最も基本とされる手術の為、簡単な手術と思われがちです。確かに傷跡を気にせずに切除するだけならば簡単な手術と言えるでしょう。しかし、1mmでも小さな目立たない傷にしようとした場合、様々な要因と技術を組み合わせる工夫が必要な奥深い手術なのです。

粉瘤は手術すべきか?手術すべき3つの理由

その粉瘤、本当に良性ですか?

2019年1月13日形成外科できもの, 手術, 皮膚腫瘍

Posted by 中野 貴光