ダーマペン

ダーマペンは髪の毛よりさらに細い超極細針を肌に刺すことで、肌の回復力を向上させる治療です。

極細の針で刺した場合、短期間で傷がふさがるので傷跡は残りませんが、肌は傷がついたことにより傷を治そうとする力が働き、コラーゲンやエラスチンが生成されます。

それに伴い、肌のハリや弾力が回復し、ニキビ跡や毛穴の開き・たるみ、小ジワの改善効果が期待できます。

さらに、施術時に様々な薬剤を塗布することにより、通常の塗布では肌に浸透しない有効成分を肌の奥まで届かせることが出来ます。

 

ダーマペン4について

当院で使用しているダーマペン4は先端に16本の超極細針がつき、最大で2.5mmの深さまで治療可能となり、ニキビ跡などの深い傷跡にも有効成分を浸透させやすくなっています。従来機種と比較して、効果は向上させつつ施術時間は短縮されております。

1回の治療で効果を実感できる場合もありますが、複数回治療をすることでより効果が実感しやすくなります。

Dermapen4

 

当院でのダーマペン4治療の種類

当院では、現在2種類の薬剤を用いて治療しております。

・ニキビ跡の治療、肌トラブルの改善

ビタミンA(レチンアルデヒド)、ビタミンE、銅ペプチド、ヒアルロン酸、亜鉛、パントテン酸、などが配合された薬剤を塗布して治療を行います。

ビタミンAを加えて、ダーマペンで傷を加えた皮膚の再生力をさらに高めることにより、ニキビ跡の凸凹と色素沈着を改善させ、肌がなめらかになり、引き締め、リフトアップ効果が期待できます。
ニキビ跡以外にも加齢や日光によるダメージスキンにも効果が期待できます。

 

・毛穴の引き締め、若返り

人由来の成長因子と、ビタミンC、ビタミンE・ビタミンB2,B3,B5,B6・ビタミンH・ビタミンK、パルミトイルテトラペプチド-7(肌の炎症を引き起こす物質IL-6の増加を抑える作用)、ヒアルロン酸などが配合された薬剤を塗布して治療を行います。

毛穴の引き締めや、細胞の再生による小ジワやシワ、肌の肌理の改善などの効果が期待できます。

 

ダーマペンQ&A

Q:フラクショナルレーザーと何が違うのですか?

A:ニキビ跡などの傷跡の改善の為に、フラクショナルレーザーというものを聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。

まず大前提として、フラクショナルレーザーというのは、ルビーレーザーや炭酸ガスレーザーなどのレーザーの種類ではありません。フラクショナルというのは、「極小さい」という意味の英語で、極小の点状にレーザーを打つ方法のことを、フラクショナル照射といいます。ですから、フラクショナル照射ができるレーザーにも様々な種類があり、傷跡治療に使用できるフラクショナルレーザーもできないフラクショナルレーザーもあります。

一般的に傷跡に用いるのは、ノンアブレーティブとよばれる皮膚表面に傷を付けない1550nm(ナノメートル)や1540nmのレーザーや、アブレーティブとよばれる皮膚に点状の穴を開ける炭酸ガス(CO2)レーザーです。これらのレーザーも、点状にレーザーを当てることで、熱ダメージによって傷を治そうとするが働き、コラーゲンやエラスチンが生成されますので、ニキビ跡の凸凹に有効です。

針を使うか、レーザーという光を使うかという違いはありますが、短期間で治る傷をつけることで傷跡を残さずに肌の回復力を上げるという点では同じ目的になります。

当院では、フラクショナルQスイッチルビーレーザーというソバカスに有効なフラクショナルレーザーを使用しております。こちらは、メラニンに反応するレーザーですので、ニキビ跡の色素沈着には効果がありますが、凸凹の傷跡には効果がありません。

(フラクショナルレーザーにも様々な種類がありますので、単にフラクショナルレーザーとだけ説明しているホームページは、単にわかりやすくするために記載しているのか、種類や理論を理解した上で記載しているのか分からないものもあります)

Q:レーザー専門医なのに、何故レーザーではなくダーマペンなのですか?

A:傷跡に対するレーザー治療ももちろん経験がありますが、その上でダーマペンを当院では採用しました。まず、傷を付けないノンアブレーティブのフラクショナルレーザーは基本的に赤みなどが残っている時に反応しやすいのですが、古い傷跡などで赤みがなくなるとレーザーが反応するターゲットが無くなるために効果が落ちてしまいます。

その様な場合には炭酸ガスなどの小さな傷を付けるアブレーティブのフラクショナルが良いのですが、点状に皮膚を焼くという方法のため、小さなカサブタだらけになりダウンタイムが長いという問題があります。深くまで照射しようとすると、周囲皮膚への熱損傷も問題になります。

その点、ダーマペンは直接針で刺すので、ノンアブレーティブのレーザーと異なり赤みが無くなった古い傷跡でも効果があり、熱損傷が無いのでアブレーティブのレーザー照射よりはダウンタイムが少なくなります。また、浅い層から深い層までターゲットをコントロール可能で、さらに、塗布した薬剤で様々な効果が出るという利点もある為、ダーマペンを採用しました。

ご興味があるかたは、当院までお問い合わせ下さい。

料金

全て麻酔クリームもしくは麻酔テープ及び薬液を含んだ料金となっております。

全顔の治療:35000円(税込)

頬部のみ:25000円(税込)

小範囲の傷跡やニキビ跡など麻酔テープ2~3枚分(約30~45cm2):15000円(税込)