ボツリヌストキシン注射
ボツリヌストキシン注射とは
ボツリヌストキシンは、ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種で、アセチルコリン分泌阻害のために一過性の筋肉麻痺を生じさせます。 その為、以前から、眼科、神経内科の領域で、眼瞼・顔面痙攣などの治療に用いられてきました。 このボツリヌストキシンによるシワ治療は今では「ボトックス注射」として日本でも知られ、表情ジワを抑えるのに有効です。比較的簡単に施術でき、持続期間もある程度期待できる治療です。
薬剤へのこだわり
当院ではアラガン社の「ボトックスビスタ®」を使用しています。「ボトックスビスタ®」は2019年7月現在、眉間および目尻の表情じわに対して、国内で唯一製造販売承認を取得しているA型ボツリヌス毒素製剤です。
ボトックスビスタの使用に際しては、安全に使用するための講習を受講し、有効性/安全性ならびに薬剤の取り扱いについて理解した上で、認定を受けた医師のみ使用可能となっています。
こんな方におすすめ
シワ・表情ジワ
目尻、眉間、額などの表情ジワの改善に効果的です。ボトックスは脳が筋肉を動かせと指令を出すと分泌される神経伝達物質、アセチルコリンの放出を食い止める作用があります。すると「ボトックス注射」した部分の筋肉の動きがストップして表情ジワが刻まれるのを防ぐのです。深いシワへ効果が高いことは勿論、その前に浅いシワの刻みはじめの状態でボトックス注射をすることにより、深いシワの予防をすることが期待できます。
えら治療
食べ物のそしゃくなどで発達してしまったえら部分の咬筋(こうきん)に「ボトックス注射」することで、緊張したえらをほっそりさせ、角ばった輪郭を改善。小顔効果が期待できます。また、睡眠中の食いしばりが強い方、歯の摩耗が気になる方も、筋肉の緊張がなくなることで改善されることも期待できます。
たるみ
極めて微量のボトックスを皮膚の浅いところに注射するマイクロボトックスリフトでは、筋肉全体ではなく、筋肉の表面繊維だけの働きを弱めることによって、特に顎から首に、ほうれいせんの横の肉、眼の下のたるみのリフトアップが期待できます。
多汗症(わき、手のひらなど)
「ボツリヌストキシン注射」は多汗症の治療としても効果的です。神経伝達物質、アセチルコリンによって伝達される交感神経の命令で汗腺から分泌されるのが、汗。多汗症の方は、交感神経が過剰に働いて大量の汗をかいてしまうのです。ボツリヌストキシンは発汗作用の元であるセチルコリンの分泌を阻害し交感神経がブロックされ、発汗が抑制されます。
ふくらはぎボトックス
肥大した筋肉が細くなることで、ふくらはぎをほっそりさせる「部分痩せ効果」があります。