シワの種類と治療法

シワといっても実は大きく分けて3種類があります。
いずれのシワも年齢を感じさせてしまうため、なんとか予防・治療したいですよね。
でも、3種類あるということは、原因も3種類。予防法・治療法も様々です。

シワの種類と治療法

小ジワ

加齢に伴う皮膚の保水力の低下に、紫外線ダメージが加わることにより、真皮の緊張が低下して、表皮の余剰が出ることによるシワです。
予防には保湿と、紫外線防御が重要です。
治療としては、保湿は当然のことですが、肌のはりを出す治療が有効です。

トレチノイン治療

トレチノインはビタミンA(レチノール)の誘導体で、とても効果の強いレチノールです。トレチノインの作用により、肌の生え替わりが刺激されます。肌は生え替わるときにコラーゲンの産生が高まり、ダメージの修復も行われるので小じわの予防・治療に有効です。肌がやや乾燥傾向になるため、治療中は保湿をしっかりと行います。

フォト・IPL治療

光による刺激によって、コラーゲンの産生が高まります。同時にシミや赤みもとりながら、小じわの予防・治療が可能な治療です。

エレクトロポレーション

通常では肌に浸透しにくい美容成分を、特殊な電気刺激により肌に浸透させることが可能です。痛みやダウンタイムが無く、治療直後から効果が実感できます。日焼けしてしまったあとの肌の回復にも有効ですし、フォト・IPL治療と組み合わせるのもより高い効果が期待できます。

大ジワ

加齢によって表皮・真皮ともに組織が萎縮していきますが、真皮では特に膠原線維・弾性線維・細胞間基質が全て減少していきます。さらに紫外線によるダメージが加わることで、皮膚の重みに耐えきれなくなってシワが生じます。さらに進行するとたるみとなっていきます。
予防には紫外線防御が最も重要です。
また、大ジワの大きな原因の一つに年齢と共に骨が痩せていくということがあります。頬骨や顎の骨が痩せていくと、その分皮膚が余ってしまうということも、大きなシワの原因になるのです。

ヒアルロン酸注射

大ジワには、ヒアルロン酸注射が有効です。従来型の肌の浅い部分に注射をして凹んでいる部分をもりあげて治療する方法だけでは無く、骨の上という深い部分に注射することによるリフトアップ効果によって大ジワを治療する方法も有効です。
骨が痩せていく事による皮膚のたるみに対してはとても有効な手段で、自然な若返りが期待できます。

手術

最近流行りの注射や糸などによる治療はダウンタイムが少なく手軽ですが、物理的に余った皮膚を切除する手術は今でもとても有効な方法です。特に上まぶた、下まぶたなどは手術による治療が効果的なケースが多い部位です。

表情ジワ

笑ったり怒ったりする表情は、顔面の表情筋という筋肉が収縮することにより作られます。
その際に、筋肉の表面に位置する部分の皮膚に収縮力が働き、一時的にシワになります。
若くて張りのある皮膚ではシワは目立ちませんが、加齢や紫外線によるダメージが積み重なり張りが無くなってくるとシワが目立ってきます。そして、表情筋が収縮して出来る一時的なシワも繰り返すことによって徐々に折れ目がつくようになり、表情を作っていないときにもシワが残るようになっていきます。
理論的には”表情を作らない”という予防方法がありますので、芸能人の方などではシワを作りにくい表情を練習する方もいらっしゃったという話もあります。ですが、現在ではボツリヌストキシン注射というとても良い方法があります。

ボツリヌストキシン注射

ボツリヌストキシンはボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種で、アセチルコリン分泌阻害のために一過性の筋肉麻痺を生じさせます。アラガン社のボツリヌストキシン製剤であるボトックス注射という名前で一般には知られていると思います。量を調整することで、適度に表情筋の動きを押さえることが出来るので、すでに出来ている表常ジワの治療だけでは無く、表情ジワが出来ることの予防にもとても有効です。
ボツリヌストキシン注射をすると、筋肉が動かないので不自然な顔になってしまうと思われていらっしゃるかたも多いと思います。
ですが、量を調整することによって”自然な動きはあるけれど深い皺にはなりにくい”ようにすることが可能です。

実際のシワの治療について

実際のシワは小じわ・大ジワ・表情ジワとくっきりと分かれているわけではありません。当然それらが混ざっている状態になっています。
そこで、気になる部分のシワがどの様な状態かを分析し、ダウンタイムやコストなども含めて治療法を検討していくことになります。
当院では小じわに対してはコストパフォーマンスに優れたトレチノイン療法を基本としてメンテナンスを行いつつ、IPLやエレクトロポレーションを希望や症状に応じて行っております。
大ジワと表情ジワに対しては、希望に応じてヒアルロン酸ボツリヌストキシンを上手く組み合わせることで治療していくことを基本にしております。

特に上まぶたやおでこの横皺などでは眼瞼下垂の状態が原因であることが多いので、その場合には手術をお奨めする事もあります。
眼瞼下垂のかたは、無意識に前頭筋というおでこの筋肉を収縮させることで眉毛を上げて、上まぶたのたるみを取ることで目を開けています。その為、他院でおでこのシワをなくすための治療をして目が開けにくくなって相談にくるかたも多くいらっしゃいます。
眼瞼下垂によっておでこのシワが出来ている場合には、おでこのボツリヌストキシン注射を行うとますます目が開けにくくなります。当院では眼瞼下垂のかたの場合には手術についてしっかりと説明し御理解を得ながら治療をすすめております。

自分にはどの様なシワ治療が向いているか悩んでいる方は、是非一度御相談にいらして下さい。

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Posted by 中野 貴光