ニキビ
”病気では無い”、”そのうち治る”と思われているので、医療機関を受診される方は、全体の12%に過ぎないといわれています。
しかし、今では保険治療でもニキビに対して有効な治療が出来るようになっています。
ニキビを悪化させてしまうとニキビ跡になってしまうこともあるので、酷くならないうちに治療を開始することをおすすめします。
ニキビはどうして出来るのか?
ニキビを治療するには、ニキビについてよく知っておく方が良いでしょう。
ニキビができて悪化するメカニズムは以下のように言えます。
① ホルモンバランスや不適切なスキンケアの影響で、皮脂の分泌が増える
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② 皮膚の状態が悪いと、皮脂の正常な排出が困難になる
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③ 皮脂が毛穴に詰まることで、白ニキビ(非炎症性丘疹)や黒ニキビが形成される
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④ アクネ菌などの菌がつまった皮脂に感染する
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⑤ 感染により腫れてしまい、痛みを伴う赤ニキビ(炎症性丘疹)になる
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⑥ さらに悪化すると、膿がたまり膿疱性痤瘡となる
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⑦ 治った跡もニキビ跡がのこってしまう
つまり、この段階のどこかで適切な治療を行うことで、ニキビ跡が出来てしまうことを防ぐ事が出来ます。
軽症ニキビ(白ニキビ)の治療
軽症のニキビに対してももちろん保険での治療が可能です。
朝は洗顔後、しっかりと保湿をしていただきます。
この、保湿をするということがとても重要です。ニキビの患者さんは脂ぎった肌になっていることが多いため、洗顔をしっかりしてなにも付けないという方が多くいらっしゃいます。
ところが、洗顔をして皮脂を取り除いたあとに保湿をしないと、肌は乾燥します。その為、肌は油分を補充するために皮脂を分泌しようとします。人間の皮脂は動物性の油ですから、固まります。そして、酸化しやすいので肌の状態がますます悪くなってしまいます。
このように、ニキビの患者さんは乾燥油性肌のことがとても多いのです。
しっかりと保湿することで、皮脂の分泌がむしろ抑制できるのです。まずは、今までの考え方を捨てて、しっかりと保湿をして下さい。
外出前は日焼け止めを忘れずに。化粧は軽めであれば行っていただいて結構です。どちらもなるべくノンコメドジェニックのものをオススメします。
夕は洗顔後、軽く保湿をしていただき、ディフェリンゲル(アダパレンゲル)かベピオゲルをニキビの出来やすい部位全体につけていただきます。その後、乾燥傾向のある方は、必要に応じてやはりしっかりと保湿します。
注:軽症のニキビでは基本的にディフェリンゲル(アダパレンゲル)を使用しますが、ディフェリンゲルは顔にしか保険適応が無いので、カラダにも付ける場合にはベピオゲルを使用します。また、妊婦さんや授乳中の方もベピオゲルを使用することになっております。また、赤にきびに対してはディフェリンゲルだけでは効果が薄いので、他の薬を使用します。ベピオゲルはアレルギーが出る方がいらっしゃるので、その場合にはベピオゲルは使用出来ません。
中等症のニキビ(白ニキビと赤にきび混在)の治療
中等症のニキビの場合には、使う薬が一つではなく、組み合わせになる可能性があります。
朝は、軽症の場合に加えて抗生物質入りのローションを使用する場合があります。
夜は、ディフェリンゲル(アダパレンゲル)+抗生物質入りのローション、またはベピオやデュアックゲル。効果が無ければエピデュオゲルを使用します。
それに加えて抗生物質や漢方薬の内服を行う場合があります。お肌の状態や、薬の反応をみて治療法は変更していきます。
この段階よりも悪化させないことが重要です。
中等症以上のニキビ(赤にきび~膿疱)の治療
悪化してしまったニキビにもまずは中等症と同様の治療を行いますが、ニキビ跡を残さないためになるべく早期に落ち着かせる事が重要になります。その為、御希望に応じてケミカルピーリングやIPL治療などを行う場合があります。
ニキビの薬の種類と説明
ニキビの治療は以前は抗生物質をのむ位しか有りませんでしたが、最近ではとても良い軟膏が出てきました。
ニキビにつける軟膏は現在4種類有りますが、基本は2種類になります。
ディフェリンゲル(アダパレンゲル)
アダパレンというお薬が入っています。このお薬の作用により角質が厚くなるのを防ぎ、皮脂が毛穴の中に溜まりにくくなります。
つまり、白ニキビの発生を抑制する薬になります。このお薬がでるまでは、トレチノインという薬を用いた自費治療が行われておりましたが、このお薬がでて保険診療が可能になりました。
使用し始めてから1~2週間ぐらいの時に薬の反応によって乾燥・皮膚のひりひり感・赤み・痒み・皮膚がぽろぽろ剥けるなどの症状がでる可能性がありますが、徐々に慣れていきます。その様な症状が強く出る場合には、1日おきに使用したり、保湿剤をしっかり使うことで症状を抑えることが出来ます。
また、中につまっていた白ニキビが排出される関係上、治療効果が出てきたら一時的にニキビが酷くなったような感じになる可能性がありますが、それは治療の経過ですのでそこで止めない方が良いです。
ビタミンAとしての効果がある関係上、催奇形性などが心配されるために妊娠中・授乳中には使わないことが推奨されております。また、顔にしか使えないことになっております。
ベピオゲル
過酸化ベンゾイルというお薬が入っています。角層を剥離する作用で、毛穴のつまりを取ります。また過酸化ベンゾイルには殺菌作用があるので赤にきびの原因となるアクネ菌や表皮ぶどう球菌の増殖も抑制します。抗生物質と違い、薬剤耐性菌を作らないというとても優れた点があります。顔以外の背中などのニキビにも使用可能であり、妊娠中や授乳中にも使用出来ます。
欧米でもニキビ治療の第一選択になっています。
白ニキビの治療効果はディフェリンよりはやや劣ると思われます。また、アレルギー反応を示して使えない患者さんもいます。
注意:ベピオゲルには漂白作用があります。衣服やタオルにつくと漂白されることがあるのでお気を付け下さい。
デュアック配合ゲル
ベピオにダラシン(クリンダマイシン)という抗生物質が加えられたものです。以前よりニキビによく使用されていた抗生物質を加えることで、赤にきびにとても良く効くくすりになりました。ベピオ+ダラシンTゲルとほぼ同じ考えて良いです。一緒になることでより使いやすくなったと言えますが、耐性菌の問題もありますので、赤にきびが酷いときだけに使用した方が良いでしょう。
エピデュオゲル
ディフェリンゲル+ベピオゲルの薬です。つまり、アダパレンと過酸化ベンゾイルが両方入っています。両方入っているので、両方の良さが合わさってはいますが、副作用もでやすくなります。まずはベピオをつかってみて、アレルギーが無いことを確認してから必要に応じてエピデュオゲルに変えた方が良いでしょう。
以上が、現在の主力のニキビ治療になります。
これに加えて、必要に応じて抗生物質の内服や外用を加えます。
さらに、実は漢方治療も有力な選択肢です。効果的な人と効果が無い人がいらっしゃいますが、特に赤にきびの酷い場合には併用することで治療効果が上がる場合があります。
ニキビ跡の治療も可能です
ニキビ跡になってしまって、悩んでいる方も多いと思います。当院では最新の機械を使い、まずニキビの状態とにきび跡をしっかりと評価します。
その上で、ニキビ跡も状態に応じてしっかりと治療していきます。
まずはニキビの症状を直接確認しますので、一度ご来院下さい。

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