COVID-19感染に伴う皮膚症状について

COVID-19に感染すると、時に皮膚症状をおこす事があります。

  1. 「紅斑丘疹」
    赤いまだら状のぶつぶつが体中にできます。発症後すぐに症状が出る場合もあれば、しばらく時間がたってから出る場合もあります。
  2. 「蕁麻疹」
    皮膚の一部が突然赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、かゆみを伴うことが多いです。しばらくすると自然に消えることがほとんどです。
  3. 「小水疱」
    体中に小さな水ぶくれができます。
  4. 「網状皮斑(別名:リベド)」
    両脚に網目状の紫斑(皮膚内の出血がまだらに現れた状態)が現れます。
    COVID-19感染による血管炎(血管の炎症)が原因で起こると考えられています。
  5. 「COVID Toe」
    足の指先にできる霜焼け状の病変です。
    COVID Toeは軽症かつ若い方に起こることが多いといわれています。主につま先に起こりますが、手の指先に現れる場合もあるようです。

以上の様な皮膚症状がでると、通常皮膚科に受診する方が多いと思いますが、COVID-19感染による症状かもしれません。
咳・のどの痛み・発熱などの症状のある方は、まずはCOVID-19感染を疑い、皮膚科受診の前に検査のほどお願い致します。
上記1~5の症状は、COVID-19感染が原因によるものでも、基本的にステロイドの外用剤や抗アレルギー剤の内服で対処できることがほとんどです。
体調不良の方は、まずは薬局でも手に入る一般のステロイドの外用薬(リンデロンVsなど)や抗アレルギー剤(アレグラ、アレジオンなど)の内服などを試してみるのも良いでしょう。

medical,皮膚科

Posted by 中野 貴光